Ichiro sucks
「あの」イチローも、寄る年波には勝てないということです。
なんと自己ワーストの29打席ノーヒット。もう強い打球が打てなくなっているイチローにとって、単打しかなくても打率と出塁率が「ある程度」高いことがウリといえばウリだったのに。。。これで打率も2割5分。。。
Ichiro sucks and the Mariners suck, and while that might make them a good emotional match it really does nothing to help the team get better.
「出塁率が高めのイチローをマリナーズに復帰させよう」的記事が数日前にSeattle Timesに載ったことを受けた記事からの引用が上記。
suckという動詞はもともと「吸う」という意味。赤ちゃんみたいにちゅうちゅう吸うことから転じて、なんにもできない最悪のやつだ、的な意味で使われてます。「イチローもダメだし、マリナーズもダメだ」という意味。今日から使える日常例文 : That (math) teacher sucks. = 「あの(数学の)先生、ダメでしょ」。
ところで、海外のスポーツチーム名は複数形です。よって、動詞の三単現の違いに注意。マリナーズの1選手のことを "He is a Mariner this year." と言ったりします。例文 : "Ichiro was a true superstar when he was a Mariner." さびしすぎ。。。
while that might make them a good emotional match の部分、わかりますか? 文中の"that"と"them"は何を指すんでしょう?
これがわかったら、受験英語レベルでは上級者でしょう。大きな文脈をつかみましょう。文の出だしで、「イチローはだめだめだ」とはじめて、"while" とつないでます。この"while"の語感がキモ。
"While" は「同時性」を意味するので、普通は「〜している間に」と解釈していいんですが(His wallet was stolen while he was watching TV. など)、この文では「〜でありながら、〜であるものの」という「準逆接」的な意味合いで用いられてます。
よって「イチローはぜんぜんダメだけど」となるので、ここでは肯定的な話になるはず。"emotional match" = 感情的には合うペア、の意味をおさえていれば、that = イチローのマリナーズ復帰、them = イチローとマリナーズ、であることがわかるでしょう。
最後の"get better". Get + 形容詞で、「〜になる」。超頻出+最重要表現です。I've got tired. =「つかれたー」。It's getting hotter and hotter. = 「どんどん暑くなってきてる」など、とても便利な表現なので、英作でもどんどん使ってください。
「イチローもダメだし、マリナーズもダメ。イチロー復帰はマリナーズ的に感情的にはアリなのかもしんないけど、チームを良くする要素ゼロ」という意味です。
ところで(たぶん)イチローの最大の目標、MLBでの3000本安打ですが、このままではかなり微妙です。現在2886安打。今年ここまで(英語では year to date と言います)42安打。シーズンちょうど半分なので、今年予想が84。今年終了時の予想安打数=2928。来年72打たないと、来年中に達成できません。
ていうか、マーリンズとも1年契約だし、来年オファーくんのかな〜。スーパースターもトシには勝てない。皆さんも若いうちに勉強してください。トシとってから後悔しても、遅いです。It is no use crying over spilt milk... Good luck!